桂枝雀の「ふたなり」

桂枝雀の「ふたなり」
村の若い者が二人、村の年貢の金十両を使い込んでしまったと言っておやっさん
の所へ相談に来たのは、夜もだいぶと更けた頃であった。若い者に強いところを見
せようと「今から隣村の金貸しの所まで行て来てやるわい」と表へ出たものの、村
はずれの栴檀の森という所までかかると怖くてしかたがない。と、森の中で若い娘
に出会う。
訳を聞くとおなかに赤ん坊ができて相手の男には逃げられてしまったらしい。今
さら親元へも帰られず、ここで自殺する覚悟だという。ふところに持ってる十両の
金を託すからそれで回向してくれとの頼み。はじめは自殺を止めていたおやっさん
も十両のことを聞くと態度がかわり、逆に自殺を勧めだす。その上、首のくくり方
まで教えてやったが、指導に身が入りすぎて、自分が誤って首をくくって死んでし
まう。娘はその死にざまを見て死ぬことを思いとどまり、せめてのお礼にと自分の
書き置きをおやっさんのふところへ入れてその場を立ち去る。
いつまでたってもおやっさんが戻って来ないので二人の村人がさがしに行くと、
栴檀の森で首をくくっている。翌朝、役人が出張して現場検証がはじまる。と、ふ
ところから娘の入れた書き置きが見つかる。役人が目を通すと「ついにおなかに子
な宿し」てなことが書いてある。おどろいた役人が伜に「そのほうの父は男子か女
子か?」と問えば、伜「腕のええ猟師でございます」。

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